ラルフローレンの写真集 

  • 2008/09/02(火) 01:10:17



おととしぐらいの冬に、表参道のラルフローレンのお店で見つけて以来、すっとほしいと思っている写真集。

このお店の内装の雰囲気が好きです。 大きなテーブルやソファが置いてあり、自分だけの家、もしくは部屋にいるような寛げる空間に服がおいてある。
マネキンに着せている服もどれもコンサバな感じで私の好みなんです。見てるだけでラルフローレンの世界を楽しめる。 


ちなみに私はここで買い物をしたことはありません。買えないから。
目の保養には行きますけどね。
そんな時、この写真集を見つけました。 かなりサイズが大きくて、分厚いんです。

内容はラフルローレン氏のプライベートの写真や、ライフスタイルの写真が載っていました。
これは「買いだ!」と思って値段を見たら2万4千円ぐらいだった、無理。
しかし、アマゾンだともうちょっと安く1万2千円。 買うならアマゾンでと決まったが、まだ私には高い写真集です。
この分のお金が中々できないでいる。


ほしいものがある時、それがあまり生活に必要なさそうな(無駄になる可能性が高い)物の場合、自分を納得させる、正当化する必要が出てくるわけです。私の場合は。
昔、ゲームソフトを買うときこういう心境でした。 親からは「また無駄使いして!」と言われてましたから。
そんな家庭状況のなかでゲームソフトを買う場合、私の場合自分を納得させる必要があったのです。

「ずっとほしいと思ってモヤモヤしていることは良くない。 勉強にも差し支える。 買っちゃったほうが気分もスッキリするし、スッキリしちゃった分、勉強も進むかもしれない。 そうなれば成績も上がる。 そうだ!やっぱり勉強するためにもあのゲームソフトは必要なものなのだ。」とか今考えとめちゃくちゃな理論が頭の中で展開されていた。
果ては、「買うのは自分の為じゃない、人類のためになるんだ。」と考えていましたからね(笑)。・・アホだ。

ま、そういうわけで自分のために買えるように載せておきます。


Ralph Lauren


映画「切腹」

  • 2008/08/30(土) 13:14:33


大好きな映画です。

秀逸な作品なのですが、あまり知られていないと思います。
一介の素浪人が巨大な武士の封建社会へ挑む。

隙の無い脚本、カメラワークの美しさ、武満徹の音楽。 オープニングからピンとはりつめた緊張感が最後まで続きます。
演劇の芝居のようなかんじなのだが、それが実に写実的にみえるのだ。

江戸時代。食い詰めた浪人が武士の屋敷に押しかけ、「切腹するから玄関先を貸してくれ」と言う。
屋敷の人はそんなことで玄関先が汚されるのを嫌い、なにがしかの金銭を与えて追い返すという現象が頻発していた。
ある日、関が原以来から赤備えの勇武を誇る井伊家にひとりの浪人が訪ねてくる。 そして、どうなるか。


武満徹の音楽が好きなんですよ。とくに映画音楽。 
武満徹の映画音楽のなかでも「切腹」って代表的なものとしていつも出てくるんです。
ある日、ビデオ屋で映画「切腹」を見つけたので借りてみました。そしたら、映画もすごかったんです。
それ以来この映画のファンです。

主役は仲代達也。当時20代だったらしいのですが40代の浪人を演じています。カッコイイですよ。

監督 小林正樹

切腹



廃墟画

  • 2008/08/12(火) 02:25:36



「死都(ネクロポリス)」 トレヴィル出版

廃墟画集です。あんまりこういうの無いですね。
昔から、世界にある遺跡に興味がありました。
いまは忘れさられて荒れ果てている状態だが、大昔には栄えて人が大勢くらしていたであろう場所や建築物。 人々に放棄されたときのままの記憶だけが残っている。


こういう感じが好きなんです。もう見ているだけで、なんか心が落ち着くんですよ。
遺跡、有名なものは世界遺産になっている場合が多いですよね。
世界遺産という制度のおかげで、ボロボロの遺跡にも市民権があたえられたような感じがします。
私は遺跡を見に行ったことは無いんですが、もし行けたなら、一日中そこにいても飽きないと思っています。おそらくは。


廃墟の絵もいいですね。絵によっては、その廃墟画の中に入って自由に散歩できます。
時にはそこに座ってずっと眺めていたり。
滞在時間は絵によってさまざま。


トントゥ

  • 2008/08/08(金) 23:22:56



マウリクンナスの「フィンランドのこびとたちトントゥ」

トントゥとは人間を助けてくれる守り神みたいな存在で、日本的に言えば
八百万の神みたいなもの。

こくもつ小屋のトントゥや水車小屋のトントゥなんてものが登場します。
非常に人間的に描かれています。やさしくない人間にはものを投げつける、
とかね。

ちょっと初期のドラえもんみたい。
知ってますか? 昔のドラえもんって。テレビで登場するスマートで落ち着いた
ドラえもんとは違うんですよ。
もっとね、目がギラギラしてたんですよ。ドラえもんにキレがあったんですよね。
のび太が泣いて帰ってくると
「言うな、スネ夫だろっ!あんちきしょう、今日という今日はっ!」とすごいアグレッシブなんです。ジャイアンじゃないんですね。
教唆している人間、黒幕が分かってるんですよ。 

ちょっと話がズレてしまった
前に紹介した「サンタクロースとこびとたち」に比べて、絵や色彩は地味で、絵本のサイズも小さいんですが、こっちのほうがわたしは好みですね。
悠久の時間を感じ取れます。

絵本

  • 2008/08/07(木) 00:19:40



フィンランドの絵本作家、マウリクンナスの「サンタクロースと小人たち」。
ボローニア国際児童図書展・エルバ賞推薦

私が小学校2年生のときに買ってもらいました。吉祥寺の東急百貨店のなかにある書店で。
1年間のサンタクロースの生活が描かれています。

あくが強くない絵本なんですが、ちょっと独特なリズム、ほんわかムードがあり、それが心地よく伝わってきます。

クリスマスの日に華々しく活躍するサンタクロースの姿だけじゃなく、活躍するまでの姿や、生活臭があるサンタクロースたちが登場します。
(それは絵のカットに対する目線が物語っていると思います)


私は、極寒のなか暖かそうな毛布にくるまって幸せそうに寝ている小人の姿が、つよく印象に残っています。・・本当はその状況に憧れていました。
そう、寝ている小人の絵が多く登場するんですよ。


絵はマウリクンナスが描き、色は奥さんが塗って作っているそう。
絵本のサイズが大きいので、スケール大きく絵が描かれていて、楽しめますよ。

きっかけ

  • 2008/07/27(日) 11:39:41



帰りの電車の中で読もうと、新宿紀伊国屋書店に寄ったとき。
そのとき買った本が、池波正太郎の「男の作法」。

お酒の飲み方とか、ネクタイの選び方のような身の回りのことや、人生観にいたるまで、そんなにかしこまらずに書いてあります。

まあそういうことが書かれている中で、私の印象に残ったのが「万年筆」という所。
ちょっと本文書いてみました。

・・・職業とは無関係。だから、トンネルの工事をしている人が、そこでモンブランのいい万年筆を出して書いても、それはもう、むしろ立派に見えるわけですよ。そりゃあ万年筆というのは、男が外へ出て持っている場合には、それは男の武器だからねえ。刀のようなものだからねえ、ことにビジネスマンだったとしたらね。だから、それに金をはり込むということは一番立派なことだよね。貧乏侍でいても腰の大小はできるだけいいものを差していると同じことですよ。・・


ここを読んで、「おおっ!カッコイイ。じゃ買おう」(単純!)、ということで万年筆を使い始めました。私は。

他にも、痔をなおす体操、っていう変わったものもあったな。たしか。
あと、鮨屋でトロばっか食べんじゃねぇ、鮨屋が困るんだよ。利幅が少ないサービス商品なんだから!、とか。こんな文体じゃないけど。


ただ、著者自身も言っていますが、これは自分の時代の常識であって現在では実行不可能じゃないか、とも言っています。

30年パンチ。

  • 2008/06/08(日) 00:10:22



さっきですね、家に玄関の鍵を置いたまま外出してしまい、帰ってきて家に入れませんでした。
大家さんから鍵を借りてきて開けました。皆さんも気をつけてくださいね。

さて、今日勝手にご紹介するのが、島本和彦の「仮面ボクサー」という漫画。
(この人の漫画はギャグマンガです、がギャグではないところもある。)

悪の組織に乗っ取られたボクシングの世界を、もとに戻すために拳三四郎(こぶし さんしろう)が5人のボクサーに挑む。
拳は順調に勝ち進み、最後の敵マークパイソンに挑戦することになる。しかし、
史上最強のマークパイソンに勝てるわけが無い!

そこで拳のトレーナーのエディはあるものを開発した。
自分の生命エネルギーをパンチの威力に変えるものだ。
マウスピースを1回噛めば、1年分のパンチが出せるというもの。ただし、1年寿命は縮むことになる。
マークパイソンを倒すには30年分のパンチが必要だと判明した。
・・はたして、拳は自分の人生30年を使ってパンチを打つことができるのか!どうなのか!!
というものがたり。

人生の進路を決めるときに読んでもらいたい漫画ですかね。

中学・高校・大学生活や社会人生活を送っているときは面白くて、いいんですよ。その生活に浸っていればいいんですから。
そこでの自分の存在や地位が保障されているんですから。

そして、次のステップに行くときに自分の進路を決めることになる。

このような時って真剣になりますよね。じぶんは一体どうなりたいのか?ということが迫られるわけですよ。
途方も無い無限の可能性がある、はずなんです。
が、「自分はこうなりない」と決まっている人は少ないのではないでしょうか。

そこで、親、社会、国家、道徳、偏差値、が要求してくるもので自分の進路を決めてしまう。
でもですね、一旦、自分の意思をこのような要求に預けてやりすごすことができたとしても、
いずれ自分で決めなければならない時がくるんですよ。
自分を管理するモラル、会社、国、は満足しても、自分には満足はないから。
死ぬ間際になって「俺は何をしたかったのだろう」と思いたくなければ。

自分の意思をやり過ごすことができなくなった時、どうするのか。
という問題をね、描いてあるんですよ。(かなり拡大解釈ですが)


仮面ボクサー (少年キャプテンコミックススペシャル)



部活帰りの電車の中

  • 2008/06/06(金) 02:21:07

「何読んでんの?」隣のイトウ君が声をかけてきた。
半四郎の読んでいる本をとりあげて
「ずいぶんかたい本読んでんなあ。」
岩波新書の韓非子、・・確かにかたい。

たまたまカバンの中に入っていたのがこれだっただけ。
だって、本きらいだから。
電車の中、暇だからしかたなく見ていただけだ。
「岩波新書自体かたいよ」
「そういうんじゃなくてこういうの読めよ」
と、さしだしてくれたのがこれ、岩井俊二の「ラブレター」だ。
アメフト部の主将が、ですよ。

せっかくのすすめなので、駅に着くまで借りることにした。

読んでみると・・読みやすい。
映像が流れるようにスイスイ読めてしまうのだ。
結局そのまま一晩借りることに。

内容はというと、
雪山で死んだフィアンセの三回忌。渡辺博子は思い出を封印する気持ちで、
むかし彼がすんでいた小樽に手紙を出した。
「お元気ですか、わたしは元気です。」と。
ところが、今は国道になっているはずのその住所から返事がくる。
「ちょっと風邪気味です」と。差出人の氏名は彼の名前!
そしてどうなるか。
少し本文見てみましょうか。

>そのへんてこな手紙が舞い込んだのは三月初めのことだった。その日はひきかけていた風邪がいよいよ本格化し、朝一番の体温計が三十八度5分を記録した日でもあった。職場である市立図書館に電話して一応の義務だけ果たしたあたしは、まだぬくもりが残っているベッドに飛び込んで二度寝を楽しみ、遅い朝食のあとは、リビングのカウチで三度寝を味わった。その心地よい眠りを妨げたのは郵便屋のオンボロバイクの音だった。

読んでみた感想は、小、中学校ぐらいのときに、ひそかに自分の好きな子を盗み見るような、そんな感じの印象が残る本です。
題名から想像するようなラブリンっ!なものではなく(なんだよそれ)、距離感があってそれがすごく良い。
静かに雪がしんしんと降っているような雰囲気です。

まだ読んだことがないなら、いかがでしょうか?
1日、2日で楽しんで読めてしまいます。

追記 1日はちょっときついと思います。


ラヴレター (角川文庫)